こんにちは
A3班とB3班を受け持つ篠塚です。
さて、今回の記事では、まず2021年11月の練習日程についてご報告致します。
11月練習日程
新型コロナウイルスの市中感染は取り敢えず落ち着いていますが、沼影市民プールの利用者数制限が継続されているため、11月もまた特別体制での練習です。
さらに、中学校や高校に屋内プールがない場合、水泳部が公共プールで部活動を行っており、申し訳ないことですが練習回数が大幅に減少してしまい、皆様には大変ご迷惑をおかけしております。
日付/レーン | 1 | 2 | 3 |
10月 6日 | A2 | B1 | A1 |
10月13日 | A4 | A3 | B1 |
10月20日 | B2 | B1 | — |
10月27日 | B4 | B3 | A2 |
A1,A3,A4,B3,B4班は各1回、A2,B1,B2は各2回の練習です。練習回数が確保出来なくなっていますので、できるだけ休まずに参加して下さい。
水泳は、練習に来れば来るほど上手になります。これはホントです。
練習回数が確保できない背景について
練習回数が確保できない背景は、さいたま市の公共プールで
最大10名/レーン
という利用者数制限が掛かっているからです。
この利用者制限が設定されている理由、新型コロナウイルス感染が一旦落ち着いているのにも関わらず制限が緩和されない理由についてさいたま市に確認しました。
この制限はさいたま市がオレ様ルールで勝手に設定しているものではなく、文部科学省の外局であるスポーツ庁が新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインとして令和3年2月17日に発行した「社会体育施設の再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」において告知された内容に基づくものなのです。
その中の「(5)利用者が運動・スポーツを行う際の留意点」に以下の記述があります(赤太字部分は、原文に篠塚が追加設定したものです)。
施設管理者は、利用者等に対し、以下の留意点や利用者が遵守すべき内容を周知・徹底することが求められます。
① 十分な距離の確保
運動・スポーツの種類に関わらず、運動・スポーツをしていない間も含め、感染予防の観点から、周囲の人となるべく距離(※)を空けること。(介助者や誘導者の必要な場合を除く。)
運動強度が高い運動・スポーツの場合は、呼気が激しくなるため、より一層距離を空ける必要があること。また、水泳時などでマスクをしていない場合には、十分な距離を空けるよう特に留意をする必要があること。
(※)感染予防の観点からは、少なくとも2mの距離を空けることが適当である
その一方で、スポーツ庁政策課学校体育室は、令和2年5月22日付文書「今年度における学校の水泳授業のし取扱いについて」において、プールの塩素濃度を適切に管理すれば実施が可能だとの見解をまとめています。
その中には
学校プールについては、学校環境衛生基準(平成21年文部科学省告示第60号)に基 づき、プール水の遊離残留塩素濃度が適切に管理されている場合においては、水中感染の リスクは低いと指摘されております。
とあり、本件に対する指示事項9点の中で
1.学校プールについては、学校環境衛生基準に基づき適切に管理すること。特にプール 水の遊離残留塩素濃度については、プールのどの部分でも基準の濃度となるように管 理すること。また、ドアノブやシャワーや洗眼器の水栓など児童生徒が手を触れる箇所 は、こまめに消毒を行うこと。
また、屋内プールについては、換気設備を適切に運転するなど換気を行うこと。なお、 学校以外のプールを活用して授業を行う場合には、そのプールの管理者に対して学校 環境衛生基準及び本事務連絡に基づく適切な管理を徹底すること。
と換気を徹底すれば大丈夫だよ、としながらも
3.授業中、児童生徒に不必要な会話や発声を行わないよう指導するとともに、プール内 で密集しないよう、プールに一斉に大人数の児童生徒が入らないようにすること。プー ル内だけでなくプールサイドでも児童生徒の間隔は2m以上を保つことができるよう、 複数のクラスによる合同授業はなるべく避けること。
という具合に、生徒の間隔を2m以上保つようにと指示しています。学校でのプール授業は問題なく行えると告知しその内容は、同庁の新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインに準拠したものです。
上級官庁がこの様に指示しているなかで、地方自治体としてはその指示を逸脱した施策を行うのは難しいのかな?と思います。
プールでのコロナウイルスに関する科学的知見はどうなのか?
(公社)日本水道協会 特別会員 スイミングプール 水質管理懇話会 世話人の関 秀行氏は日本スイミングクラブ協会に寄稿した、令和2年5月19日付文書 <<休業要請対象クラブ プール再開に当たって>>において、次の様に述べています。
湿度が50%以上になるとウイルスはその外観形状を残したままスパイク・タンパク質が変性し、不活性化(感染しなくなる)します。20分後には90%以上が俗にいう”死ぬ”のです。
プールで塩素消毒に用いている12%次亜塩素酸ナトリウム液は、この不活性化を極端に速くできる薬剤です。厚生労働省・自治体で定めているアルコール消毒では、”ビショビショ”に濡れている状態を1分間以上継続してようやく99%の不活性化ができ、それでも次亜塩素酸の1/150,000の不活性化力です。
プール水の消毒は、以前から行っていた遊離残留塩素濃度0.4〜1.0mg/Lで管理してください。
湿度が高く、しかも消毒されているプールという環境はウイルスに対して有利な環境であるとしています。
また、海外からも、プールではありませんが水まわりでの新型コロナウィルス感染症に関する情報があります。
CDC(アメリカ疾病予防管理センター)が発行しているガイドラインによれば、
海や湖、その他の淡水は、それまでにどれだけの人数が泳いでいたとしても、新型コロナウイルス感染リスクが高い場所ではない。
とされており、さらにCDCのサイトには以下の様に明記されています。
「新型コロナウイルスが、水を介して感染するというエビデンスはない」
また、感染症専門医でスタンフォード大学医学部教授のスディブ・ダライ博士は次の様に説明しています。
理論的には、新型コロナウイルスの粒子は、近所の汀線を含め、最終的には水源にたどり着くが、ほとんどは希釈され、海など広大な水の中では活発な感染力を持たない。
この様に、国内外で、自然界の水でも、新型コロナウィルスが感染しないとされているのに加え、プールの水は塩素消毒されており、さらに室内の湿度も高く、他の屋内運動施設に比べ、ウイルス感染防止の観点でプールは優れた施設であると一般的には考えられています。
スポーツ庁やさいたま市が新型コロナウイルス感染拡大予防のガイドラインを改訂してくれるのを望みます。
如何でしたか。
今回は、2021年11月の練習日程が決まったこと、そして、新型コロナウイルスの感染拡大予防の観点からさいたま市の屋内プールの利用者数制限が緩和されない背景などについて「2021年11月の練習日程が決まりました。みんなの練習回数が十分に確保できないのはなぜ?…という話」と題して記事を書きました。
また、記事の内容に関する疑問・質問・ご意見などがあれば、メニューの「お問い合わせ」または最下段にある「コメントを書き込む」から何なりとメッセージを頂ければ幸いです。小生の判る範囲でお答え申し上げます。
今回の記事はここまでです。
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