こんにちは
3班担当のインストラクター篠塚です。
今回は新型コロナウイルスが蔓延しているなか、スイミングサークル フリッパーがお子さんたちの心身の健全な育成の場として機能しつつ、クラスターの発生源となるのを回避するためにとっている対策についてお話をしましょう。
昨年の秋以降、全国の新型コロナウイルス感染者は急増しており、我々が第3波のまっただ中に居る事がわかります。陽性患者数の推移を見ますと、2021年1月は連日過去最高を記録する都道府県が多く、フリッパーが在る埼玉県もその例外ではありません。
そして2021年1月7日、菅義偉首相より、特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が、首都圏の1都3県(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)を対象として、更に、1月13日には追加で7府県(大阪府・兵庫県・京都府・愛知県・岐阜県・福岡県・栃木県)に再発出されました。
感染者の内訳では、家庭内感染者と感染経路不明者との割合が増加しており、明らかに市中感染という状態であることがわかります。
このように市中感染という状況にあって、フリッパーが教室を開いている沼影市民プール(冬季はアイススケート場含)に感染者が訪れない、ということは無いと考えます。いや、むしろ、感染者が当たり前のように訪れてきているのではないでしょうか。
どのようにすれば、安全に教室を運営できるか?そこが大切になってきますね。
1.プールの安全性についての公的見解は?
前回の記事でもご紹介しましたが、一般社団法人 日本スイミングクラブ協会が、令和2年3月2日に発表した「新型コロナウイルス対応について」という文書には次のように書かれています。
湿度(50~60%)を保つことは、感染防止に有効であることはよく知られており、スイミングクラブの徹底した管理によって、プールの次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌は非常に強力であることから、プール施設内は感染防止に優れた環境であり、プ ールでの感染のリスクは少ないものと考えられます。
(一般社団法人 日本スイミングクラブ協会 「新型コロナウイルス対応について」から引用)
引用元全文:一般社団法人 日本スイミングクラブ協会 「新型コロナウイルス対応について」
この文書はウェブサイトとしては「保護されていない通信」という状態らしく、ご覧になる環境によっては見られないかもしれません。
まぁ、プールそのものは感染予防の観点からは優れた施設である、ということです。しかしながら、更衣室やその他の施設内での感染リスクはゼロではありません。
あと、1月7日に発出された「緊急事態宣言」では、スポーツクラブなどの運動・ 遊興施設などを対象に、協力金を伴わない午後8時までの営業時間短縮が要請されています。これについて日本スイミングクラブ協会は次の様に述べています。
当協会では、スイミングクラブは独立した業態として、内閣府の「業種別ガイドライン」に掲載されているとおり、スポーツ・フイットネスクラブに包括されないものと考えていますが、自治体によっては捉え方に差異があるようです。所属する地方行政の考え方や近隣の住民感情などを考慮のうえ、時短要請の諾否をご検討願います。
(一般社団法人 日本スイミングクラブ協会 「「緊急事態宣言」再発令について」から引用)
引用元全文:「緊急事態宣言」再発令について
別に、政府の要請に従う必要は有りませんが、地域で上手くやってね!ということですね。
2.フリッパーの取る新型コロナウイルス感染防止対策
スイミングサークル フリッパーでは以下の対策を取り、活動を行います。
1.対人距離の確保
- 2mを目安に(最低 1m)確保するよう努める
- 会話は極力控えるよう努める
以前は、体操の時間にならねばプールサイドには入れませんでしたが、2021年からは、着替えて練習の準備ができたお子さんからプールサイドでソーシャルディスタンスを保ちつつ待機するようにしました。
待機中の会話はしないように指導しています。
プール内だけでなく、2階のラウンジで見学されておられるご家族様にも会話をできる限り控えて頂くようお願い申し上げます。
2.換気の徹底
- プールの常時換気
- 更衣室、待合いスペースの常時換気
プールは換気のため、1階および2階の窓が一部ですが常時開いています。室温低下対策としてプールサイドに大きな暖房機が2基設置されているおり、室内の気温は30度以上に保たれています。そうした対策で室温は従来の冬よりむしろ高くなっているくらいです。
更衣室・更衣室前のスペースにある窓の一部および入り口ドアが開けられています。暖房は強めに入っているように思われます。
3.消毒の徹底
- 入り口や更衣室にアルコール消毒液が常備されてます。
- 沼影市民プールの職員が時々消毒しています。
- 備品(ビート板)は、感染症予防のため、備え付けの水にくぐらせてから返却しています。
4.クラス人数の上限設定
- プール1レーン当たりの入水人数上限を10名としています。
プール内での三密状態を回避するために、沼影市民プールからは「レッスンに参加する人数をプール1レーンあたり10名まで」とするように通達を受けています。コーチを含めての人数なので、生徒は1回9名までです。
こうした事情が、2021年1月からの教室再開にあたって特別な編成を取らざるを得なくなった背景にあります。
5.発熱等の諸症状該当者の参加制限等
- 教室開催の時は、見学者を含めた利用者の過去2週間以内の風邪や発熱の有無等のチェックを行い、その健康チェックシートを沼影市民プールに提出・申告しています。
- 新型コロナウィルスに感染・
濃厚接触者となった場合やその可能性が疑われる下記4事案が発生した場合への対応の周知徹底を行っています。
1.生徒本人や周囲の家族等の身近な方が「感染者」
2.生徒本人が感染・濃厚接触者となった場合、
4.新型コロナウィルスへの感染により生徒本人が通う学校や幼稚園等が休校・
6.コーチ指導におけるマスク使用の徹底
- コーチが指導する際にはマスク等を着用し、ウイルスの飛散防止に努める
コーチが付けている透明のマスクお手製です。前回の記事でもご紹介しましたが2021年1月に1班を担当しておられる柳川先生によるものです。
(マスクをたたんだ状態)
(マスクを開いた状態)
7.水着を着用した状態での登スクールの徹底
- 生徒は水着を予め着用してレッスンに通い、更衣室でのレッスン前の着替え時間短縮に努める
プール内はウイルスへの感染防止に適した環境ではありますが、更衣室・玄関・通路・洗面所などは注意を払わねばならない場所です。皆でワイワイ言いながらの着替えではなく、
1.更衣室についたらササッと衣服を脱ぎ、最後にマスクを外してプールに向かう
2.プールでのレッスンが終わったらシャワーを浴びて更衣室に行ったら、まずマスクをして体を拭いたのち速やかに着替える
といったことに気をつけることが大切です。
友達と会っても、会話をしたりふざけたりすることが出来ない水泳教室なんて、子どもたちにとっては楽しさ半減かもしれません。
しかし、大切な家族を守るためにも、みんなで出来る対策を行うことが大切だと考えます。特に、日々の「マスク着用」「消毒」「手洗い」は忘れずに!
コメント